今回初めて、電車で向かう事に。今までは連れの車やレンタカーでしたが…
ペーパーですっかり長距離ドライブ&駐停車が怖くなって…憧れだった、特急ゆふいんの森号に初乗車♪
グリーンのクラシカルな車体やエンブレムにテンション上がるわ〜!
JR九州は、水戸岡鋭治氏による特急のデザインが有名。
かもめやつばめ、ソニックなど様々な特急がありますが…やはりゆふいんの森号は別格。
撮影する人達の数と熱気が違います。私は水戸岡氏の最高傑作だと思います。
乗車すると…フローリングの床に、なんと橋風の通路。
景色が良く見えるように、通常車両より一段座席を高くしたダブルデッカーと呼ばれる仕様です。
客席は細かい草木柄のシートや天井など、水戸岡節炸裂。素敵ね〜♪
シート横が木格子だったりエンブレムが付いていたり、窓のブラインドがすだれ風だったり芸が細かい!
実はこのかわいい柄のシートは4号車のみ。他は無地だったり地味柄なので…予約の際はぜひ4号車を。
展望車両に来る人も、ビュッフェ車両の行列が出来る事もなく静かに過ごせる車両です。
まずは、博多駅のD&Dで購入したパンで朝食♪
久留米市街地を抜けてから、車両内を探索〜まずは最後尾。両端の大きな窓が有名です。
展望スペースみたいなものがあるかと思いきや、普通に通路のみで長居は出来ません。
こちらは先頭車両も同様です。というか…鹿児島本線を抜け久大本線に入ってから、
スピードを上げるせいかマイナー路線で線路にお金がかけられないせいか、
列車の揺れが大きく動画を撮っているとよろけまくりです。くれぐれも転倒にはお気をつけ下さいませ。
こんな素敵な車体ですので、ビュッフェ車両もさぞ優雅かなと思いきや・・・朝の始発だったので狭い&混みっ混み!
売店のカウンターで、予約したお弁当を受け取り自分の座席でいただきます。
一応スタンド席のカウンターもありますが・・・ここでいただくのは全然落ち着かない。
ちなみに3号車両は、お弁当受取りの行列が通路いっぱいに続くので・・・
往路午前便は避けた方が良いかもしれません。
料金は、ネット予約であれば片道4080円と他の特急に比べても決してお高くはありませんんが、
乗務員(綺麗なお姉さま方)による乗降時のお出迎えがあったり、写真プレートを持って記念撮影に応じてくださったり、またアナウンスも風光明媚な景観を通過する時は説明があったりと、観光列車らしくとっても丁寧。
効率化優先の今のご時世、古き良き列車の旅を連想させるような気分です。
また、沿線も大きなカメラを持って撮影に挑む撮り鉄さんも多く、
農村部では手を振ってくれる住民の方も多くて嬉しくなります。
この列車がいかに特別で愛されているのかを実感出来ます。
筑後平野の田園地帯を抜け、日田に入ってからは渓流や山深い景色が続きます。
車内も良し、景色も良し、乗車自体が観光なのです。
湯布院は紅葉、色付いているかしら…??
2時間15分程度で由布駅到着~
ホームには、いきなり足湯。
木造の屋根に緑の車体、乗客が降りる様子さえ絵になり旅情たっぷり。
この日はタイ人の乗客を多く見かけました。
駅舎は大分出身の大建築家、磯崎新氏の設計。控えめながら心に残る、上品なデザインです。
駅前からは由布岳が正面に! 外国人観光客の絶好の撮影スポットです。
思い返すと、私も15年ぶり! 月日の流れは早いものですね・・・
まずは駅前にある『赤司菓子舗』にてお土産&宿でいただくおやつを購入。
蕎麦饅頭と柚子饅頭が有名らしいですが・・・
シャンパンに合う羊羹など、冒険的な商品もございます。
パッケージがスタイリッシュで良いですね~
私はそば&柚子饅頭(5個入り735円)と、しっとり餡ぽてと(250円)を購入しました。
そば饅頭は、控えめに香るそば風味の皮に上品な甘さのこしあん。
甘すぎないのでさっぱりといただけます。柚子饅頭も、白あんの柚子風味は控えめでした。
そして、しっとり餡ぽてとはほっくりしたお芋ペーストと餡子がベストマッチ!
これは隠れた名品だと思います。
こちらのお店、観光客もあまり入っておらず・・・今どきの映えスイーツ屋さんに押されがちですが、
こちらはお土産にも喜ばれるのではと思いました。
ランチはタクシーに乗って、由布岳の麓へ向かいます。
こんな所にお店や旅館があるの?? と心配になる位細い路地を進み・・・
『山椒カレーうどん 菊介』に到着。
12時に着いたんですが・・・こんな山の上なのに待ちのリストが十数組。恐るべし紅葉の湯布院・・・
待ち時間に、こちらのお店から少し上がった所にある旅館『無量塔』の併設施設を見学します。
湯布院御三家の中でもいちばん革新的というか先進的というか、
和に拘らないデザインも積極的に取り入れて来た高級旅館。
ミュージアムとカフェが入るアルテジオも、とってもモダンです。
やはり全室離れ、一泊二食付き10万円を超えるお宿は敷地内から空気が違います。
庭園の紅葉が美しいこと・・・
自然と ”桃源郷" という言葉が浮かびます。
私はその雰囲気に惹かれて、過去2回ほど本州から来たお友達のおもてなしランチで伺った事があります。
・・・が、10数年以上前なので記憶が薄れてしまいました。
山椒カレーうどんをいただいた後、未訪だった『Tan's Bar』でケーキとコーヒーをいただいて
今回予約したお宿に移動するシナリオでしたが・・・
なんと、Tan's Barは当面の間お休みとの事。ショック~
カレーうどん屋は待たされるわ、無量塔のバーは閉まっているわで散々な始まりに。
ちなみに無量棟の客室は8つの離れのみです。
唯一、紅葉が見頃でとっても綺麗で晴れていたのが救いです。
はぁ~なんて美しい入口なんでしょう!
お金も落とさないのに、最高級旅館の敷地をうろつくのもなんなので
カレーうどん屋に戻ります。
途中の、無量塔が経営する蕎麦屋さんの隣にあるギャラリーも雰囲気たっぷり。
うどん屋だから早いかと思いきや・・・田舎の観光地らしく、回転はのんびり。
結局席に着けたのは2時間後でした。空腹とイライラ疲れでぐったり・・・
しかし、店員さんの対応が穏やかで丁寧で素晴らしかったです。
テーブルは8つほど、高台にあるので窓からは湯布院の盆地を一望♪
ですが、西向きなので晴れたお昼過ぎはスクリーンが下ります。
メニューはこちら。山椒が効いた辛めの赤、マイルドな白から選べます。
お値段は、うどんとしては結構高めです。
待たされたわりには、提供がとっても早かったです。
私は『季節の野菜カレーうどん赤(1760円)』美味しそう~♪
山椒がガッツリ効いた、ひき肉入りのカレー出汁。グリルされたお野菜で、旅の野菜不足も解消です。
麺は硬めの讃岐うどんっぽい食感だった気がします。
友達は『もちチーズカレーうどん白(円)』。
器いっぱいにかけられたチーズがインパクト大。
やはりカレー×チーズは最強。山椒風味は薄めでまろやかな美味しさ。
赤は、本当に山椒で舌が痺れますので・・・そういうのが苦手なかたは白がオススメ。
専門店並みにカレーが美味しいので、〆にご飯も出て最後まで出汁(というかほぼカレー)を堪能出来ます。
にんにくフレークは、白の方に合うと思います。
お口直しに、マンゴーとパイナップルのフローズンスムージも!
山椒で痺れた舌を、こちらでリセット♪
お値段高めですが、満足感は高いと思います。
しかしオンシーズンの週末は本当に待つので、開店前に並ぶのがオススメです。
温泉旅館って基本和食しか出ないので…前後泊の町なかの食事でも和食だと、醤油・出汁疲れが起きてしまいます。よって、こういうカレーや洋食を選ぶとそれぞれが美味しく感じられる気がします^^
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